相生(あいをい)の松(まつ)の種(たね)幾代/\(いくよ/\)に尽(つき)せす二葉(ふたば)/\の
生栄(をいさか)ふる寿(ことふき)に等(ひと)しき男女(おとこをんな)の中(なか)は
彼(かの)清女(せいぢよ)の書(かけ)る遠(とふ)くてちかき■(なかだち)の
一言(ひとこと)より■(おこ)りかしこに見合(みあい)実の
結納(しるし)のこと調(とゝの)ひて三々九度(さん/\くと)の
数(かす)/\安(やす)らかに色直(いろなを)しの色(いろ)よる
ことくさまてを門人(もんじん)春潮(しゆんてう)冊子(そうし)に
図(づ)して夫(それ)に題号(だいかう)を需(もとむ)るに応(おう)して
とりあえす絵本(ゑほん)栄家種(さかへぐさ)とかい
つけて与ふとしていふ
寛政二庚戌年孟春 旭朗井酉爾述