畫本物見岡

絵(ゑ)の事(こと)は素人(しろうと)なりと
後(のち)の譏(そし)りをも恥(はち)すおよはさる
道(みち)にいまた迷(まよ)ひつたなき
筆(ふて)の行先(ゆくさき)もわきまへす
東都の名所をこゝかしこ得(ゑ)たり
ねかわくは乳房(ちふさ)をつくる
手枕(たまくら)に夢(ゆめ)はかりなるなかめとも
なれかしと題(たい)を物見岡(ものみかをか)と
ものして桜木(さくらき)にうつす
春(はる)のあした関清長自序
青陽「関清長」
序文画像①
序文画像②

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東北大学附属図書館 狩野文庫本画像データベース(ただし狩野文庫本、中巻は喜多川歌麿『絵本江戸爵』)