江戸おやま絵本 美人(びしん)福徳(ふくとく)三十二相(そう) 全二冊
美人(びしん)福徳(ふくとく)の相(さう)を筆に言(ゆは)せ愚(おろか)なるかな
譬(たとへ)ば管(くだ)を以て天(てん)を窺(うかゞ)ひ蠡(かい)を以て海(うみ)を
測(はかる)語(ことば)を耳(みゝ)に入て跡(あと)なき事(こと)の鸚鵡(あふむ)がへし
腹筋(はらすじ)ほかゝへた天文(てんもん)初春(はつはるの)大笑(あふはらい)谷(たに)の戸明(とあけ)
し鶯(うくいす)の烏(からす)と徒(つれ)て初音(はつね)の物もふ年の礼
  芳月堂丹鳥斎 奥村文角政信画「丹鳥斎」