『潮干のつと』

つく/\あか友かきをかそふるに酒をたしむは 凡十かやつこゝのつにしてしかも古のやつの山人にも ゆすらすなゝつのかしこき人にも越たり一酔 千日樽を枕とし糠を籍物とすある日たま/\ 枕をもたけて安房と上総とを望む烏呼天地は 一大劇場也なみの引幕道具…

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田鼠化してぬかとりとなり井蛙分して杓子となる ころは弥生のよいていけ皆口綿の袖か浦になのりそやつ まむ貝やひろはんと潮の干潟に舟引あけて沖の並居 面々はたそ誰に倉部行燈なめり大盃をなかにすへてさ かなもとめにこゆるきの磯にとりえし蟹のまてかた…

底本:国立国会図書館本 読み:しおひのつと 刊年:寛政元年(1789) 体裁:彩色摺 1冊 画帖 外題:「潮干のつと」(墨摺原題簽) 内題:なし 面数:10面 序文:1面 跋文:10面 奥付:10面 画工名、板元名 板元:蔦屋重三郎 翻刻参考文献:『喜多川歌麿展』千葉市美術館展…