北尾政演

先(さき)に北尾重政勝川春章互(たかひ)に筆(ふんで)を下(くだ)して往々(わう/\)美(び) 人の容貌(ようほう)を戦(たゝかは)しむ今又北尾政演再(ふたゝ)ひ毛延寿(もうゑんじゆ)に 傚(なぞらへ)て花柳(くるは)の名妓(めいぎ)を画(ゑが)く誠(まこと)に眉(まゆ)…

序 花(はな)の色(いろ)をうつせるものはそのにほひをゑがく事あたはず 月(つき)のしろきを後(のち)にする者(もの)は色明(あき)らかなる影(かげ)をうる事(こと)かたし とはからさえづりのから言(こと)にして鳥(とり)がなくあづま錦絵(にしきゑ)柳桜(やなぎさ…

底本:国立国会図書館本 読み: 刊年:天明4年(1784) 体裁:彩色摺 1帖 画帖 題簽:墨摺原題簽「■城 ■美人合自筆鏡」 内題:なし 面数:9面 序文:1面 四方山人 跋文:9面 朱楽菅江 奥付:9面 画工、板元名 板元:蔦屋重三郎