歌川豊国

紺屋(こんや)の明日(あす)あさてとかぞへたる日の 空色(そらいろ)に。初日朝の紅染(へにぞめ)をまじへて。 江戸紫(ゑどむらさき)の春(はる)の曙(あけぼの)名にしあふ。一(いち) 陽斎(ようさい)が上絵(うはゑ)をもて。春は華色(はないろ)に 白揚(しろあがり)…

上巻2ウ3オ:「上野花」「花江戸住」 上巻3ウ4オ:「浅草花」「有雅亭よしかね」 上巻4ウ5オ:「御殿山花」「伴金守」 上巻5ウ6オ:「飛鳥山花」「都築蔵持」 上巻6ウ7オ:「吉原花」「秋田万作」 上巻7ウ8オ:「隅田川花」「海原沖風」 上巻8ウ:「東…

華か見たくは芳野(よしの)へ■■れとは。 はやくよりの諺(ことはざ)にして。龍田(たつた)川には 紅葉を流すとは。古(ふる)き世の小歌之。されと 芳野山の桜(さくら)は。雲(くも)と見られて花(はな)の一分(いちぶん) たらず。立田(たつた)川の紅葉は錦(にしき)…

底本:東洋文庫岩崎文庫本 読み:えほんくくりそめ 刊年:寛政6年(1794) 体裁:彩色摺 半紙本 2冊 袋綴 題簽:墨摺原題簽「繪本纐纈染 上(下)」 内題:なし 丁数:上巻8丁 下巻8丁 序文:上巻1オ〜2オ 鹿都部真顔 跋文:下巻7ウ〜8オ 森羅万象 奥付…